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大山高の思い出 (by後藤元洋)

ギャラリーの壁を塗る塗料はスタジオマン経験者ならおなじみ「KANPE SW-20」、スタジオホリゾント用の塗料だ。パテ埋め、ヤスリがけの後、1回め塗装を行う。合板への塗料の定着がイマイチでムラになる。(結局3度塗りとなった)

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その時、大山高さんの話しを思い出した。2008年横浜にあったZAIMでの展示の際、インスタレーションで壁面に直接ペイントした。展示終了後、現状復帰が必要なのだが、会場に来てくれた大山さんが、「ちゃんとシーラー塗りなよ」とアドヴァイスしてくれた。そう、シーラーだ。カンペの取説にもシーラーを塗れとちゃんと書いてある。

大山さんは東京綜合写真専門学校の1年先輩。卒業後、スタジオEBIS勤務を経て、操上和美さんのところへ。1993年独立し広告写真の第一線を突っ走っていた。私が母校の講師になった時は先輩講師として教えていた。

 

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広告写真家として忙しいにも関わらず、展覧会には必ず足を運んでくれた。私の作品もスゴく面白がってくれ、励ましてくれた。大山さんといると元気になれた。
しかし残念ながら2010年49歳の若さて急逝した。大山さんが生きていたら、このギャラリーのオープンを面白がってくれただろう。

今回のオープニング展に出品している映像作品「La rotation sur soi-même」は2005年に鎌倉のGALLERY Privateで発表したものだ。展示が始まって会場に行くと、会場の真ん中にプラレールが設置してあり、小さな江ノ電がくるくる回っていた。大山さんのプレゼントだった。会期中、映像作品中で私の乳首で回る「なると」と大山さんの江ノ電がリンクしながら回っていた。
「大山さん、今でもまわってますよ」

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大山 高 略歴. 1961年宮城県仙台市生まれ. 1982年東京綜合写真専門学校卒. スタジオEBIS勤務を経て、操上和美氏に師事.
1993年独立. 1995年無印良品の広告制作によって、ニューヨークADC銀賞受賞. 2005年まで、母校にて大山ゼミを10年間担当.

http://www.tekunoro.co.jp/apps/shibuyaku.higashi/Freezing_at_moment.html